Appleがアプリ開発者に対し、「ガチャの排出率表記」を義務化すると発表しました。
一部のネットユーザーで話題になり、トレンド入りしたものの、ガチャってなんぞ?
なんか影響あんの??
調べてみましたのでご紹介します。
ガチャとは?
ガチャとはスマホ用のSNS対応のゲームにおけるアイテム課金の仕組みの一つ。
従来のリアルガチャガチャ、ガチャポンに由来し、それら同様にネット上でランダムにアイテムを入手できる。
欲しいアイテムを手にいれたい場合は、希望するアイテムがでるまで何度もガチャの権利を購入する必要がある。
基本的にソーシャル系のゲームは無料で利用できるが、アイテム課金によって利益を得るシステムとなっており、海外でも莫大な利益を出している企業が散見される。
支払いは携帯電話の使用料と一緒に支払うものとなっている。
そのガチャに規制が入りました。
APP Store審査ガイドラインに明記
Appleが開発者向けに公開している「APP Store審査ガイドライン」の英語版において、「ガチャの排出率表記」を義務化する条項が追加されました。
義務化の文言が追加されたのは、ガイドラインの『3.1.1.In-App Purchase(App内課金)』、
「ルートボックスやその他、ランダム型の有料アイテム提供方式を持つアプリは、事前にそのアイテムの種類別排出率を利用者に開示しなければならない」
【http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1712/21/news140.htmlより引用】
ところでいつから変更されたの?
Appleが開発者に対し「ガチャの排出率表記」を義務化(まだ英語のみ)っての変更されたのは20日です。
そしてAppleは23日から27日(太平洋標準時)まで休みなのでアプリの更新ができないという…ホント開発者泣かせな会社( 一一)— ミュ@ノインお疲れもーど (@noin_111) 2017年12月21日
12月20日に変更された模様。
これがどこまで厳格に適応されるか不明ではあるものの、条項通りに表記をしなければアプリはApp Storeでは提供できなくなります。
なお、まだ日本語版のガイドラインには反映されていません。
ガチャの何が問題なの?
今回のガイドラインには「ガチャ」の言及はなく、対象となるのは「ルートボックス」と呼ばれる課金箱を採用しているゲームとなっています。
海外では、「Loot Box」「Loot Crate」と呼ばれ、厳密には定義でいうと「ガチャ」とは異なるのですが、実態はかなり近いものとなっています。
「ルートボックスやその他、ランダム型の有料アイテム提供方式を持つアプリは、事前にそのアイテムの種類別排出率を利用者に開示しなければならない」
【http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1712/21/news140.htmlより引用】
赤字の「その他ランダム型の有料アイテム提供方式を持つアプリ」がガチャの対象となる可能性が高いとみられています。
課金箱とは?
課金箱はゲームの中で現れます。その中にアイテムが入っていてレベルアップしたり、問題クリアの決めてとなったり。
ユーザーは課金箱をゲーム内マネーやリアルマネーで購入することができるようになっています。
また、ゲーム上の自分キャラの外観をカスタマイズするためにお金を支払って装飾品を身に着けたりすることも可能。これはブランドバッグを持つようなものでしょうか。
ただ、これだけでは大きな問題に発展することはないのですが、ゲーム自体に影響を及ぼすものが散見されるようになり、
「お金があればゲームを優位に進めることができる」と批判が集中しました。
例えば、武器を強化する要素をもつアイテムなどが該当します。
プレイヤーのテクニック以外の要素が対戦において影響を及ぼすとなると、批判が集中するのは当然のことです。
また、イギリスでは課金形態についてギャンブル性を指摘する声もあがり、大きな問題となっているのです。
しかし、開発者は変わらずルートボックスのゲーム内採用の手を止めない・・
それはもちろん莫大な利益をもたらすからです。
みんながお金をつぎ込んでいるってことですよね。
ガチャ爆死が減る!?
ガチャの爆死とは?
目当てとするアイテムがなかなか出てこなくて再起不能状態にまで高額なお金をつぎ込んでしまうことを言います。
スマホ上でカンタンに決済ができてしまうため、ヒートアップして次々とお金をつぎ込んでしまうのは、想像に難くありません。
これが海外でギャンブルと言われるゆえんなのでしょうね。わかる気もします。
すでに排出率を表記したゲームも
ゲームの排出規制については、これまでにも度々問題にあがっており、対応し始めたゲームもあります。
例えば、任天堂の「ファイアーエムブレムヒーローズ」はレア度に分けて明確に排出率を表記しています。
また、「グランブルーファンタジー」は2016年3月に出現率の個別表記を開始しています。
最もレアのキャラが出現率0.007%と公表され、皆がびっくりしたと言う・・
さらに、「アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ(デレステ)」も2016年10月よりアイドル個別の出現率を表示することを開始されました。
排出率義務化でどうなる?
まず、排出率を表示しないとペナルティの対象となるでしょう。
App Storeで提供できなくなります。
これで安心できるの?
では、排出率表示されて安心できるかというと・・う~~ん
ネットでは、
なんて声が当然のごとくあがっています。
確かにその通り。
ただ、もし嘘をついていることがばれたら悪質とみなされ大きなペナルティを課せられる可能性が高くなります。
ただ、確率がわかっても、購入の抑止力になるかどうかは不明。
でも暗中模索よりたとえ一筋でも光が見えている方が良いのかな~
感想
ガチャの排出率表示義務化がAppleのガイドラインに明記されたました。
これば、ガチャ爆死の問題が大きくなってAppleが制限を設けた、ということ。
また、悪質なゲーム会社を排除しようとするもの。
でも、排出率がわかったところで、購入を控えるのかな・・と正直な感想。
それに、これってエンタメ的にはどうなの?てっ思うのは私だけ?