辻一弘さんが第90回アカデミー賞において日本人で初めてメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞し注目を集めています。
辻さんが評価されたのは、ゲイリー・オールドマン主演の映画「ウィストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」において、細見のゲイリーオールドマンをふくよかなチャーチル首相に似せたことでした。
辻一弘さんについて、またゲイリーオールドマンに施された特殊メイクについてご紹介します。
映画「ウィストン・チャーチル ヒトラーから世界を救った男」
主演のゲイリーオールドマンは辻一弘氏に自らオファーしたことを明かしました。
ある優れた特殊メイクアーティストと知り合う機会があった
彼の名前は辻一弘だ
本作で彼と一緒に仕事をしたいと思った
それで、映画の仕事を辞めて彫刻家に転身した彼に連絡した
幸運にも彼のスケジュールが空いていて、彼自身も興味を持ってくれた。
私をチャーチルに似せる挑戦にね
チャーチルの肉体的な本質を捉えるという挑戦だ
本作は私にとって挑戦だった
肉体的にかなり苦労したしね
でも、自由に仕事ができたよ。
辻一弘の特殊メイク画像
ゲイリーオールドマンのメイク前後を比べてみました
皮膚のたるみやしわの一つ一つがメイクなんですね。
違和感ゼロです。すごい!
辻一弘プロフィール
名前:辻一弘
ふりがな:つじ かずひろ
生年月日:1969年5月25日
年齢:48歳
出身:京都府京都市
学歴:平安高校
現在の住まい:ロサンゼルス
メイクアップアーティストを目指したきっかけ
子供の頃に「スターウォーズ」を見て映画に興味を持ち、映画雑誌でハル・ホルブルックがディック・スミスの特殊メイクでリンカーン大統領そっくりになる様子を見てメイクを志したそうです。
ここまではよくある話ですが、辻さんはちょっと違いました。
早速、雑誌に載っていた特殊メイクを施したディックスミスに手紙を送ったそうです。
手紙の返信は、「独学が一番だ」だったとか。
そこから辻さんは特殊メイクを学び始められたということです。
略歴
代々木アニメーション学院で講師を務めたりしながら邦画作品のメイクに携わり、1996年単身渡米。ディックスミスに師事を仰ぎその後兄弟子のリックベイカーの工房「シノベーションスタジオ」に所属することになります。
かの有名な「メンインブラック」などにも携わり、2000年に「グリンチ」でリックベイカーらと共に英国アカデミー賞メイクアップ&ヘアー賞を受賞しました。
2006年には「もしも昨日が選べたら」で特殊メイクを担当。第79回アカデミー賞でビルコルソと共にメイクアップ賞にノミネートされましたが、受賞ならず。第80回アカデミー賞でも「マッド・ファット・ワイフ」でリックベイカーと共に2年連続でメイクアップ賞にノミネートされましたが、ここでも受賞をのがすことになります。
2012年ハリウッドから退き、現代美術の分野に転向していましたが、
ゲイリーオールドマンからオファーを受けてメイクアーティストとして特殊メイクにチャレンジ。
3度目の正直となり、第90回アカデミー賞において、日本人初のメイクアップ&ヘアスタイリング賞を受賞されました。
辻一弘さんのメイク技術が凄い!
辻さにかかれば、別人になります!
コチラの男性が、
辻さんの特殊メイクを施すと、
このようになります!
!!!
別人!
まとめ
辻一弘さんが、3度目の正直となり第90回アカデミー賞メイクアップ&ヘアスタイリング賞において日本人初の快挙を遂げました。
辻さんは京都市出身、27歳の時に単身でアメリカへ行き、メイクアップアーティストを目指すきっかけとなったディックスミスに師事を仰ぎ、そのご兄弟子の工房に所属してメンインブラックなどを担当するなど、自ら行動して未来を切り開いた様子がみてとれます。
今回の受賞も必然的だった気がしますね。
おめでとうございます!