9月2日に米国食品医薬品局(FDA)が19種類の殺菌剤を含有する石鹸などの販売を禁止すると発表し、世間に注目が集まっています。
近年の行き過ぎた「抗菌」思考がアダとなってしまいましたね。
しかし、インフルエンザやノロウイルスをはじめとする流行性の疾病に対し、感染対策として手洗いを行うことは大事です。
今回は普通の石鹸の効果について、有効な手洗い方法について、また医療現場ではすでに汎用済みのアルコール消毒についてご紹介したいと思います。
抗菌石鹸じゃなくても感染対策は可能!普通石鹸での効果的な手洗い方法
ではまず、2002年に発表されたCDCでの資料を見て頂きましょう。
なかなか見にくい表ですね(笑)
ここからわかることは、
- トリクロサンと普通石鹸の効果に大きな差はない
- アルコール消毒が有効
- 手洗い時間が重要
こんな感じでしょうか。
実は、実際に有効成分として抗菌剤を含有しない普通石鹸よりもトリクロサンとトリクロカルバンを含有する抗菌石鹸の方が、細菌数を低減することが多くのデータで明らかになっています。
ただ、今回発表があったように、だからといってそれを汎用することで人体に有害となっては元も子もない・・
でも上記資料をみると、普通石鹸でも十分な手洗いによって細菌数を低減させることは可能であり、加えてアルコール消毒で十分な消毒が期待できるということがわかりますね。
アルコール消毒が有効!
2002年のCDCの発表で、手指消毒の考え方が大きく変化し、アルコール消毒が高く評価されるようになりました。
このころから、病院や施設でアルコールが汎用されるようになりました。
こういうのよく見かけますよね(^-^)
効果については、先に紹介した表を見てもお分かりかと思います。
続いて、アルコールの抗菌作用を見てみます。
アルコールの抗菌作用
- アルコールの抗菌作用は、タンパク質を変性させる力といえる
- 60~95%のアルコールを含む溶液が最も有効
- アルコールは、多剤耐性菌(MRSA、VREなど)結核菌、種々の真菌を含め増殖期のグラム陽性、グラム陰性菌に対して試験管内で優秀な殺菌作用を示している
- アルコールは皮膚に塗布した場合に即効の殺菌作用があるが、あまり持続的活性はない。しかし、皮膚上での最近の再増殖はアルコールベースの手指消毒薬の使用の後はゆっくりである
- アルコールは、手が目に見えて汚れているときや、タンパク性物質で汚染されている場合には適切でないが、比較的少量のタンパク物質が付着している場合には、エタノールやイソプロパノールは、通常石鹸や抗菌石鹸よりも手の上の細菌数を減少させることがある
アルコールが高評価の理由
そして、医療現場でアルコールが高く評価される理由としては以下のようなものがあります。
- 石けんと流水による手洗いが有効とする研究の多くは30~60秒の手洗い評価に基づいているのに対し、実際の医療従事者の手洗いは7~10秒程度であるため、そのような研究結果は科学的根拠に乏しい
- アルコールは手の付着菌を短時間で確実に減少させる
- 手洗い設備が不要で、ベッドサイドなどどこでも容易に手指消毒できる
- 保湿剤などの配合により手荒れの問題も改善されてきている
【http://goo.gl/3YMyIGより引用】
手洗いの時間については、医療現場で7~10秒なら、おそらく一般の人はもっと短い時間ですよね・・
しかも最近は泡で出るタイプのものが多く、
シャっとつけてシャーっと洗い流しておわり!
みたいな。
これじゃあ細菌の低減は叶わないですよね・・・
また、アルコールは揮発し水分を奪い、皮膚の油分を取り去ってしまうため、手荒れなどの問題が指摘されていましたが、近年は保湿剤の配合により、より使いやすくなっています。
これも大事でしょっちゅう使う医療従事者にとっては手荒れは大きな問題でした。これも対策が講じられて使いやすくなったことも汎用されるに一役買った印象ですね。
要するに!
流水で汚れを落としてアルコールで消毒する
これが一番感染対策に有効な手洗いの方法ということですね。
では、最後に効果的な手洗い方法についてご紹介します。
効果的な手洗い方法
1 手のひら | 手のひらを合わせ良くこする | |
2 手の甲 | 手の甲を伸ばしてよく洗う | |
3 指先・つめ | 一方の手のひらの上に爪をたてて念入りにこする | |
4 指の間 | 指の間もしっかりと洗う | |
5 親指まわり | 忘れがちな親指まわりもしっかりと | |
6 手首 | 最後に手首をぐるぐる握るように洗う |
手洗いの注意点
- 時間をかけてしっかり洗う(30秒が理想)
- 手洗いの前にアクセサリーを外す(アクセサリーも同時に消毒するとGood!)
- タオルは個人個人が清潔なものを使用する
シャッ、シャーではなく、しっかりと泡立てて十分洗い流しましょうね(^-^)
まとめ
手洗いの一番の目的は感染予防です。
CDCの発表ではアルコールの効果が明らかとなりましたが、手は流水で洗いたいもの。
抗菌成分を含まない普通石鹸でも十分な手洗いで効果は期待できます。
手洗い方法をここで見直して、身近な感染対策を心がけて頂きたいと思います(^-^)
そして、アルコールは有効ですよ!
見つけたらシュッとやっちゃってください!
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