消費者庁が制度開始以来初めて、特定保健用食品(特保:トクホ)の表示許可を取り消しました。
「悪質性が高い」と消費者庁はコメントしていますが、
企業側はどう対応されているのでしょうか?
表示許可が取り消しとなった全商品6点について、また「日本サプリメント」の対応について知らべてみました。
特保を取り消しされた商品名はこちら!「日本サプリメント」がコメント発表
特保の表示許可を取り消した理由
消費者庁は、
関与成分の含有量が必要な量を満たしていないなどとして、表示許可を取り消した。
消費者庁通知
⇒消費者庁リンクです。
【内容】
特定保健用食品の許可取消しについて
消費者庁では、本日、健康増進法第 28 条第1号及び第3号に基づき特定保
健用食品の表示許可の取消しを行いましたので公表します。今回許可の取消しを行ったのは、別紙の6件です。
(参考)
○ 健康増進法(平成 14 年法律第 103 号)(抜粋)
(特別用途表示の許可の取消し)第 28 条
内閣総理大臣は、第 26 条第1項の許可を受けた者が次の各号のいずれかに該当するとき
は、当該許可を取り消すことができる。
1 第 26 条第6項の規定に違反したとき。
2 当該許可に係る食品につき虚偽の表示をしたとき。
3 当該許可を受けた日以降における科学的知見の充実により当該許可に係る食品につい
て当該許可に係る特別用途表示をすることが適切でないことが判明するに至ったとき
取り消しされた商品全6種
こちらが別紙6件になります。
では、悪質とされる理由は何なのでしょうか?
悪質の理由
消費者庁は、
「2年以上報告を怠り、悪質性が高い」としており、異例の取り消しに踏み切った。
としています。
では、企業側はどのような見解なのでしょうか?
『日本サプリメント』のコメント
今回の件で日本サプリメントはホームページで以下のように説明しています。
<経緯>
弊社において、特定保健用食品としての表示許可をいただいております豆鼓シリーズについて、様々な角度から自主的に検証を行ってまいりました。その結果、同シリーズの関与成分として記載されているトリスが商品中に含まれていないこと等が判明したため、消費者庁にその旨報告すると共に、特定保健用食品としての販売を終了することといたしました。
特定保健用食品の表示許可を申請する際には、豆鼓エキスの中から、特定の保健の目的に資する栄養成分(関与成分)を同定することが必要であり、弊社は、当該許可申請時点では、当時の分析技術や知見に基づいて、関与成分をトリスと同定し許可を取得しておりましたが、その後の弊社の自主検査において現在の分析技術を用いて再検討したところ、弊社がトリスと同定していた成分はトリスとは異なる成分であると同定され、関与成分はトリスとは異なる成分であることが判明したことによるものです。
なお、対象商品には、「本品は、豆鼓エキスを含んでおり、糖の吸収をおだやかにするので、血糖値が気になり始めた方に適した食品です。」と表示されています。豆鼓エキスが糖の吸収をおだやかにすることは、α-グルコシダーゼ阻害活性の値から判断することができます。
そして、弊社が販売した対象商品は豆鼓エキスを含むものであり、かつ、原料(豆鼓エキス)レベルにおいてα-グルコシダーゼ阻害活性の必要値が満たされていることを確認しております。【日本サプリメント公式サイトより】
あくまでも自主的な報告と販売終了を強調されていますね。
2年以上の報告を怠ったことについては言及されていません。
あの芸能人もCMに出ていた
動画です。
効果については、
プラセボをご存知の方も多いと思いますが、プラセボは実際に効果がでます!
プラセボ効果
プラセボは、有効成分を含まない(治療効果の無い)薬の事で、「偽薬」(ぎやく)とも呼ばれています。
病気の時に、“薬を飲んだだけで安心した…”という経験はありませんか?お薬の成分含まれない偽の薬を飲んでも、“薬を飲んだ”と思うだけで心理的作用が働き、効果を発する時があるのです。これを「プラセボ効果」といいます。
プラセボは、砂糖やデンプンなどを用いて作られ、見た目だけでは判断がつきません。プラセボは、主に治験や市販後臨床試験などで比較試験を行う際や、病院などの医療現場で医師の判断で使われています。【http://www.chiken-net.com/about/placebo.htmlより引用】
プラセボ効果によって、ダンカンさんの血圧が実際下がったのかもしれませんね。
返品方法
返品についての連絡先です。
まとめ
消費者庁が特保制度が1991年に始まって以来初めての許可取り消しを行いました。
対象商品は日本サプリメントが販売する、ペプチドエースつぶタイプを含めた6商品。
過去には有名人もCMするなど大幅に宣伝を行っていました。
悪質とされたのは2年以上も報告義務を怠ったこと。
報告は自主的に行われ現在販売も終了しています。
安全性に問題が無いということで、一安心ですが、これまで信じて飲んでこられた方は今回の報道はショックだったと思います。
プラセボ効果によって実際に効果が発揮された人も多くいると思いますが、なんか騙されてた感は否めませんね。
企業イメージもがた落ちですね。
信用も失ったと思います。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
あなたに届けるピンフルエンサー!
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