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【座間事件】大島てるとは?事故物件がわかる情報サイト!

神奈川県座間市で起きた残忍な死体遺棄事件の報道が連日過当競争を繰り広げています。

事件は賃貸アパートの一室で起きました。

このアパートもうだれも借りないよね・・
大家さんは大変だね。
周辺の不動産価値もガタ落ちだね・・

皆が口を揃えるかのように関係者への同情のコメントが寄せられていました。

そんな中、座間事件が「大島てる」物件に掲載されていたことがニュースで報じられることに、

「大島てる」ってなんぞや?

大島てるについて詳しく、わかりやすく説明します。

大島てるとは?

大島てるとは、事故物件の情報収集と情報提供を行うサイトのことです。

運営者は大島てるさん、2005年9月からサービスをスタートされました。

地図上のところどころにマークが表示され、事故物件を表わしています。

炎マークをクリックすると、詳細を確認することができます。

そして、事故物件とは・・前入居者がなんらかの原因で死亡した経歴のある物件のことです。

サイトを立ち上げたきっかけ

大島てるさんご自身の実家が不動産業をされており、自分たちが事故物件をつかまされたくないという思いから、自分のために情報収集を始めたのがきっかけとのことです。

開設当初は、図書館等で過去の新聞から調べていたそうですが、現在は投稿によって情報提供を呼びかけ、精査して精度を高めているとのことでした。

大島てるのサイトを見ると、日本国内のみならず、世界の事故物件を見ることができ、規模の広がり、需要の高さ、感心の高さを物語っています。

座間事件の投稿


現在は、以下のように修正されています。


過去にあったとされる事件の概要も現在は確認できなくなっています。

投稿の情報から精査して精度を高める

とのことで、運営側から編集がなされたのかもしれません。

先に投稿されたコメントをみると、このような物件を知らずにつかまされることが無いようにという投稿者の想いが込められています。

賃貸物件を探すとき、何も知らない私たちは不動産業者に紹介される物件から疑問を持つことなく選ぼうとします。

事故物件なら当然知らせてくれると思っているから・・

ただ、そうではなかったようですね。

大島てるは大家さんの敵!?

宅建業法47条には
「宅地建物取引業者は、その業務に関して、重要な事項について、故意に事実を告げず、又は不実のことを告げる行為をしてはならない。」
と定められています。

重要な事項とは、例えば、

  • 心理的嫌悪事項、過去に自死者が出た物件など
  • 周辺環境条件、悪臭や騒音など
  • スーパーが近隣にあり利便性の高さをセールスポイントとしていたがすでに閉店することが決まっているなど

などが該当します。

そして、違反した時の罰則は、2年以下の懲役若しくは300万円以下の罰金が課せられます。

しかし、この罰則は故意の場合に限られ、過失により告知しなかった場合はこの規定に違反しないということです。

また、告知義務の期間が明確に定められていないことから、事故物件に誰かが1か月間だけ住んでロンダリング(浄化)する専門の仕事も存在すると言います。

つまり、事故物件も事件後の誰かが住むことで浄化されたとみなし、告知の義務の範囲から外させようとするものです。

・・・・怖い・・

事故物件は包み隠さずに知らせてくれるものだと思っていました。

確かに、売る側からすると隠したくなる気持ちはわかりますが、それは倫理的にダメでしょっ!!!

って通用しない世界のようです。

民事提訴も起きていた

大家さんや不動産業者からすれば、このような事故物件を大ぴらに公表するサイトは目の上のたんこぶ以上の存在です。

平成22年、横浜市の事故物件に関連してとある大家から「名誉棄損」にあたるとして、民事提訴されています。

大家は、記事の削除と金銭の支払い、謝罪文の掲載まで請求しましたが、裁判の結果は言うまでもなく、大島てる側の完全勝訴でした。

大島てるさんは、

保有する物件が事故物件となってしまった大家や地主は、ある意味で「被害者」だとしても、その物件を今後貸したり売ったりする相手をだましてもかまわない理由には全くならないのです。だからこそ、私は今後も「借りる人・買う人・住む人」のために、粛々と事故物件公示活動を続けていきたいと思います。
http://ironna.jp/article/8091?p=2より引用】

まとめ

大島てるさんは、身を切る覚悟でサイト運営を継続されており、安心して借りれる、住める、買えるサービスを提供してくれています。

悪質業者に騙されて事故物件を掴まされるなんて、悲しすぎます。

大島てるさんは、これは気持ち悪いとかそういうことよりも、事故物件が起きる背景には、間取りとかレイアウトなどの構造的なものに問題があると指摘されています。

つまり、霊とかの類ではなく、現実問題として事故物件を捉えていることも印象的でした。

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