大相撲の貴乃花親方（元横綱）が日本相撲協会に退職届を出し、25日夕、会見を開きました。
貴乃花親方はこの日、午前中に弟子達に退職の意思を伝えたとのことです。
貴乃花親方応援会のメッセージ
9/24貴乃花親方応援会のホームページに応援会からのメッセージが掲載されました。
現在の弟子の今後について
弟子達に対して、親方は師匠という以前に親として、深い愛情を持って、厳しくも温かく育てて参りました。今いる8人の力士全員が、その親方の深い愛情に育まれながら、大きく成長をしているところです。親方の中には決してこれで無責任に弟子達を投げ出すという考えは全くありません。むしろ、親方としての立場を失っても、弟子達が力量、人格を備えた素晴らしい力士として成長していくことに人生を懸けて関わり続けることに疑いの余地がありません。協会との関係で、もし直接の指導が出来ないとしても、一生涯、彼らの相撲道の支えとなり、人生の支えとなり、その親としての責務を果たしていくでしょう。
貴乃花親方は現在8名の力士を育てていますが、退職後の彼らのことも調整中のようです。
理由は協会側のイジメ？現在の様子は？
貴乃花応援会に掲載されたメッセージの中にはこのような内容もありました。
約一年に渡り、多大な圧力を受け続け、先月には倒れるという事態にもなるほど、貴乃花の心は現役時代にボロボロになるまで戦い続けた体と同じようにストレスに満たされている状態と思われます。場所中も眩暈がすることがあったようですが、親方は弱音を吐くこともなく、弟子達を必死に指導し、見守り続け、その姿には大変心打たれるものがありました。
多大なストレスを抱えた状態で過ごしていたようですね・・・
そして今日9/25の17:00より引退について会見が開かれ、貴乃花親方ご本人の口より引退の理由、今後について語られました。
引退記者会見の内容
午後一時、日本相撲協会へ「年寄」(日本相撲協会の役員)を引退する旨を公式に貴乃花親方は提出しました。
また、所属している力士たちの千賀ノ浦部屋への所属変更願を提出したとのことです。
貴乃花親方は年寄引退の理由として次のように語りました。
「元横綱日馬富士の貴ノ岩に対する傷害事件に関する暴行事件について本年3月、内閣府公益認定等委員会に提出告発状を提示し、後に貴公俊が付け人を数発殴った暴力問題もあり取り下げた。
「降格処分を受け粛々と日々部屋に所属する力士に対する指導・監督及び審判としての業務に粛々と従事していた。」
「本年8月7日、日本相撲協会より、協会が依頼された外部の弁護士の見解を踏まえたとする書面が届いた。『告発状の内容が事実無根である』と結論づけられていた。」
「その後、告発状の内容が事実無根な理由に基づいてなされたものであることを認めないと親方を廃業せざるを得ないなどの有形・無形の要請を受け続けてきた。」
「全ての親方は一門に属さなければならないと決定したこと、一門に所属するためには「告発状の内容が事実無根である」と認めることが条件であると提示された。」
今年3月に起きた横綱・日馬富士の貴ノ岩への暴行事件に対する協会の対応へ嫌気がさしたんでしょうかね・・・
また貴乃花親方は明確には「圧力」とは答えていませんが、協会からの徹底的に「告発状を事実無根である」と認めるよう言われていたことが大きい様子です。
日本相撲協会の対応の内容は？パワハラやイジメの可能性が大きい？
日本相撲協会では全ての親方が一門のいずれかに所属するよう決めました。
相撲協会は７月の理事会で全ての親方が五つある一門のいずれかに所属することを決めた。これを受け、阿武松グループや無所属だった１０人の親方は出羽海、二所ノ関一門に加わることになったが、貴乃花親方だけは時津風、高砂、伊勢ケ浜を含めて合流する一門が決まっていなかった。
今回の貴乃花親方の会見をまとめると、
- 親方衆がどこか一門に所属しないといけないという通達が、貴乃花親方にだけ正式に知らされていなかった。
- 秋場所後半に初めて一門に所属するための条件を協会から聞いたそうです。正式な提示もその時だった。(締め切りが9/27で、実質一週間ぐらいしか猶予がなかった。)
- 告発状の内容を事実無根な内容だと認めない限り、協会に残ることが許されなかった
非常に陰湿ですね。協会として正当な方法をとっているとはいえ、悪質ではないでしょうか。
貴乃花親方の引退に対する日本相撲協会の対応は？
9/25現在、日本相撲協会より今回の引退について正式なコメントは出ていません。
しかしSNSを見ても、「あまりにひどい！」「悪質」「悲しい」と言った声が多いです。
この流れを受けてどうのような対応をするのか、注目ですね。
貴乃花親方の今後は？
弟子たちは千賀ノ浦部屋への移動を協会へ届けていますので、その承認待ちかと思いますが、その後は貴乃花親方一人での活動となるようです。
会見では「相撲人生を１５（歳）で始めて土俵に育てられた。土俵に携わっていきたいという気持ち」とおっしゃっていたので、何らかのかたちで相撲業界に残るかと思いますが、正式な動きは決まっていないようです。
