看護学校の生徒が入れ墨を理由に学校から休学処分を命じられ、それを不当として提訴し話題になっています。
7日に行われた口頭弁論では医療法人側は争う姿勢を見せているとのことです。
看護学生の入れ墨についてまとめてみました。
入れ墨発覚の経緯
ネットの情報によると、訴えたのは2016年4月に職業訓練の給付金制度を利用し、入学した20代女性。シングルマザーとのことです。
発覚したのは、体を拭く演習において服を脱ぐ必要性があるため自ら背中などに入れ墨があることを教員に告げたそう。
女性は6月下旬から1年間の休学を処分を命じられ、通知には、
『入れ墨を消せば、復学を認める』
と書かれていたそうです。
女性は、
「入れ墨を消すには200万円かかり、子育てをしながら費用を捻出するのは極めて困難。事実上の退学処分だ」
と主張し、
入学資格に『入れ墨がないこと』の規定はなく、処分は不当だと訴えました。
医療法人看護学校
今回学校名は上がっていませんが、医療法人であることが明らかになっています。
東京にある医療法人の看護学校は以下の通りです。
東京都足立区西新井5丁目
東京都足立区西新井本町1-12-23
東京都稲城市若葉台3丁目8−2
偏差値は?
聖和看護専門学校:45
西新井看護専門学校:46
東京南看護専門学校:不明
東京にある看護専門学校の偏差値は58~45
医療法人の専門学校ってあまり人気がないのかな?
ではここで、本題の看護師の入れ墨がなぜダメなのかについて、看護師資格を持つ身として考えを述べたいと思います。
入れ墨がダメな理由は?
言うまでもありませんが、
まず一番の理由は、
モラルの問題!
こう言ってしまえば簡単すぎるのですが、結局行きつくところはモラルの問題なのかなと。
日本ではまだまだ入れ墨は一般的ではなく、反社会的勢力をイメージさせるものとしてとらえられがちです。
入れ墨を入れる
↓
イメージが悪い
↓
モラルに欠ける
↓
モラルに欠けるような人に自分の身体を看てもらいたくない
↓
信頼関係が築けずよい看護を行う事ができない
とこういうことになります。
看護師の倫理要項も見てみます。
看護者の倫理要項
日本看護協会が定める『看護者の倫理要項』条文には1から15の項目が記載されています。
1.看護者は、人間の生命、人間としての尊厳及び権利を尊重する。
2.看護者は、国籍、人種・民族、宗教、信条、年齢、性別及び性的指向、社会的地位、経済的状態、ライフスタイル、 健康問題の性質にかかわらず、対象となる人々に平等に看護を提供する。
3.看護者は、対象となる人々との間に信頼関係を築き、その信頼関係に基づいて看護を提供する。~~~中略~~~
12.看護者は、より質の高い看護を行うために、看護者自身の心身の健康の保持増進に努める。
13.看護者は、社会の人々の信頼を得るように、個人としての品行を常に高く維持する。
12、13をみると、看護師がいかに仕事以外のプライベートにおいても品行方正であることを求められているかが伺えます。
『個人としての品行を高く』・・入れ墨が許容されるはずがない・・・
そして、
実習先病院の手前
これも大きな要因です。
学生は実習受け入れ先の病院で実習を行いますが、専門学校は大学と異なり看護師としての知識や技術を短期間で詰め込む必要があるので、実習時間が長いです。
実習先の病院は大体中堅以上の病院であることが多く、体制が整い施設設備も整っています。
実習をさせてもらうという立場である学生に、入れ墨があったら・・・、
病院は間違いなく学校に対しクレームをだし、学生に出入り禁止を命じるでしょう!
患者さんも入れ墨がわかると、不安や不快な気持ちになってしまいます。
そんな学生についてもらいたいと誰も思いませんよね。
ところで、
「入れ墨を消すには200万円かかり、子育てをしながら費用を捻出するのは極めて困難。事実上の退学処分だ」
と主張しているとのことですが、
入れ墨消すのに200万円って一体どんなもんもんを入れたのか!
消すのに200万円かかる入れ墨
高須クリニックのHPを見てみました。
【高須クリニックHP参照】
(高須クリニックでは入れ墨ではなく、刺青と記載されている)
刺青除去には4つの方法があるとのこと。
今は入れ墨はレーザーで簡単に消せる?と思ったのですが、そう簡単にはいかないようです。
黒や青の入れ墨には比較的効果があるそうですが、それ以外の色についてはあまり反応しないとのこと。その場合は最初から外科的治療を進めているそうです。
HPで紹介されていた症例を見ると、
外科的治療は小さい刺青でも、かなり侵襲性の高い手術であることが伺えました。
では、消すのに200万円かかる刺青について、価格の観点から探ります。
200万円なので、比較的大きめの入れ墨を想像。
とすれば、
剥削または、皮膚移植が有力なのかなと。
そして価格は。
ハガキ大で50万円~60万円
ということは約3~4倍で、大体A4サイズぐらいと予想します。
女性について思うこと
今回訴えた女性について詳細はわかりませんが、どんな女性なのか人物像に迫ってみます。
まず、入れ墨を入れている時点で看護師としてどうなのかな?と疑問を持ちます。
しかし、女性はシングルマザーと言います。
このご時世、子供を女手一つで育てるのは並大抵の事ではありません。
そこで、看護師になれば今後働くところに困ることはない。女手一つでも育てることができると考えたのではないか。
そして色々と調べた結果、職業訓練の給付金制度で看護学校で学ぶことを決めたのではないかと想像しました。
入れ墨は、若気の至りで入れてしまった。
今は後悔している。
消したくても費用が高くすぐには消す事ができない。
こう思っているかもしれない・・・
勝手な想像ですが、この通りであれば、
せっかくの女性の強い想いと看護師への道をここで閉ざしてしまうのは残念過ぎると感じました。
まとめ
看護学校に入学した20代の女性が入れ墨を理由に学校から休学処分を受け、女性はそれを不当と提訴しました。
医療法人側は争う姿勢を見せています。
看護師の入れ墨は許容されるものではありません。
どう考えても看護師に入れ墨は✖です。
しかし、今回の場合、女性の背景を見ると退学に押し切るのはかわいそうな気がしました。子供のために看護師を目指した女性の気持ちがここで途絶えるのは非常に残念に思えます。
ただ、消すのに200万円かかる入れ墨は結構な大きさと予想・・。
どう考えても✖です。
入れ墨を消して、また看護師に挑戦してほしいと思いました。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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