去年、滋賀県米原市で高2男性を車ではねて死亡させたとして有罪判決を受けた会社員男性が、示談の話し合いの際に遺族に暴力を振るい、けがをさせたとして、警察は傷害の疑いで書類送検しました。
この事件で加害者男性の名前が一切出てこないことに疑問を感じ調べてみました。
滋賀大槻祐仁さんの加害者会社員男性Kとは?犯人の名前が公表されない理由
まずは事件を振り返ります。
2015年2月当時16歳の男子高校生が交通事故でこの世を去る
2015年2月27日、滋賀県米原市の県道において、加害者kが運転する乗用車が、横断歩道を歩行中の県立彦根東高等学校2年生大槻祐仁(当時16歳)さんを撥ね飛ばし、
大槻さんは約3ヶ月遷延性意識傷害に陥り、意識が戻らないまま3か月後の5月21日、17歳で死亡しました。
【以下http://ameblo.jp/my-you/entry-12125290564.htmlより引用】
乗用車は制限時速四十㌔の市道を二十~三十㌔オーバーするスピードで走行し、ノンブレーキのまま祐仁君に衝突。
祐仁君は四十二・七㍍もの距離をはね飛ばされて頭を強打し、脳を損傷。
加害者の刑罰
加害者は、過失運転致死事件の刑事裁判において、
により、
平成28年2月3日、
自動車運転過失致死罪で、禁固3年執行猶予3年
の判決が出されました。
禁固3年執行猶予3年とは?
執行猶予とは刑(懲役等)を執行するのを猶予するということ。
執行猶予3年ということは、3年間犯罪を犯さなければ刑を受けなくてもよくなります。
しかし、もし執行猶予期間中に軽微な犯罪でも犯すと執行猶予は取り消され、実刑を受けることになります。
禁固とは、懲役と比べるとわかりやすいです。懲役は刑務所で働かなくてはならないのですが、禁固刑は刑務所にいるだけです。
何もしないのが一番つらいらしく、禁固刑でも働くことを希望するようです。
話を戻します。
加害者が禁固3年執行猶予3年とはかなりゆるい判決だと思いませんか?
被害者は横断歩道を渡っていたのにです!
しかもノンブレーキです。
被害者の母親は「息子の命の重さに見合う厳罰を」と検察に控訴を嘆願。
署名活動を行いました。
男性が過去に複数回、スピード違反で検挙されていることや、事故現場を「人が通らない道路だと思っていた」などと供述していることから、新興住宅地内の帰宅時間帯の道路に人車が通行することは充分に予見できたとして、男性に安全運転意識の深刻な欠落があったと断じていた。
遺族の上申書や裁判の意見陳述では、男性が直接謝罪を行おうとしないこと、電話連絡も事故後五カ月間で実質四回、うち一回は祐仁君の祖母に面会しているものの、六月二十日以後は連絡がないことなどを切々と訴えた。
しかし、交通事故で実刑になることはよほどでない限りないようです。
そんな中、被害者と加害者間で示談の話が進んでいました。
示談で遺族が謝罪を要求した際に遺族に暴力をふるう
5月4日、被害者の母親が加害者男性に謝罪を求めたところ、男性と口論になり体当たりをされた被害者弟の奏仁さんは3週間の傷を負わされました。
これが今回書類送検となった事件です。
この時の様子を母親がfacebookに残しています。
被告人は、がっしりした体型で
私もひっくり返り、何より
逃げないでくださいと話していた息子に、鞄を胸に持った被告人が体当たりし、奏仁は左肩を怪我しました。
それ以降被告人はまた私達を無視し、電話をかけても絶対にかかりません。
【Facebookより引用】
加害者の会社員男性Kとは?
ニュースでは現時点では一切名前が出てきていません。
祐仁君をはねたのは米原市梅ヶ原在住で長浜市内の大手企業に勤務する男性(当時46)
47歳の男性会社員
加害者男性は、有罪判決を受けているにもかかわらずです。
ここで、犯人の名前が公表されないことについて調べてみました。
日本において、主要報道機関は実名報道を原則としている。日本において実名報道自体は違法ではないものの「裁判が確定していないのに、あたかも犯人であるかのごとく報道する」「ことさら名誉を傷つけるような報道をする」など、その報道姿勢は疑問視される場合が多々ある。なお、以下の場合などでは匿名で報道されることが多い。
匿名による情報提供者の安全を確保するため秘匿する必要がある場合 風評被害のおそれがある場合(企業名、特にスポンサー契約を行っている企業など) 犯罪報道において被疑者が未成年である場合(#少年法61条と実名報道) 犯行時に心神喪失ないし心神耗弱またはその疑いが認められる者の行為は、法的に減刑または無罪が前提であることから、匿名が原則とされる。(ただし逃亡中など自傷他害の恐れがある場合は実名報道されることもある) 別件逮捕の被疑者や参考人として事情聴取されている人物 犯罪事件(特に性犯罪事件)の被害者(被害者特定事項)/li> 被疑者が属する同国籍の者に差別を誘発する可能性がある外国人の場合 何らかの不祥事を犯し、懲戒免職などの処分を受けた公務員の場合(主に省庁側が匿名で公表される場合。刑事告訴されない限り実名がほとんど報道されない) 教員の場合、務めていた学校名まで伏せられ、「○○県○○市立小・中学校」「○○県立高校」までしか報道されず、具体的な校名まで特定できない。
となっています。
また、実名報道は報道被害につながるとの懸念もある。
特に犯罪被害者については1990年代以降匿名での報道を求める声が強くなってきた。
これを受けて、政府内では実名報道を制限しようとする動きもあるが、各報道機関は新聞社など各メディア側が責任を持って個々に判断すべきとして、これに激しく反発している。
今回の場合も、各報道機関が個々に判断し実名を伏せた報道にしたということになります。
その理由として、
まず過失があったとしても事故だったという点。
そして、ネットでは、大企業に務めているから実名報道がされないのではと指摘している人がいました。
これが実名に踏み切らない理由でしょうか・・
あくまでも憶測ですが。
しかし、ネットでは既に実名が明らかなっています。
加害者男性Kとは?
久米禎隆
そして、大企業とは、
三菱樹脂株式会社
被害者母親は今年5月14日にFacebookに以下のように綴っておられました。
加害者は大企業の環境安全部安全グループに今年3月まで異動も処分もなく勤務しており、そのため祐仁の交通死亡事故を隠蔽していたこともおききました。
なぜなら、加害者が会社全体に事故を起こさないように注意喚起している人物だったからです。
本来なら、どんなに小さな事故でも企業には報告義務があります。
しかし、祐仁の死亡事故だけ、仕事の帰宅途中の事故であったにもかかわらず、会社からの謝罪も、加害者からの謝罪も一切ありません。
こんなこと、許されません。
こんな会社の社員だから。
加害者が謝罪、反省するわけありません。
被害者の大槻祐仁さんは当時彦根東高校の2年生でした。
そして、大阪大学医学部保健学科放射線科を目指していたそうです。
彦根東高校は偏差値67の県立高校です。優秀な息子であったことが伺えます。
兄弟の仲もよくケンカはほとんどせずに二人でよく将棋をしていたそうです。
母親のFacebookから、きっと子育てに熱心で子供にも好かれていたのだろうなという印象を持ちました。
だからこそ、長男の死を受け入れることができずに苦しんでいるのだろうなと。
そこにきて加害者男性の反省の無い態度。
絶対に許せない!
きっと世間の母親の多くが同じ気持ちだと思いました。
私も2児の母です。だからこの事件は本当につらいし本当に悔しいです。
ネットでも加害者に対する憤りで炎上しています。
ネットでの反応
いくら事故とはいえ人ひとり殺しててこんなに罪軽いのかよ
これじゃ遺族はやりきれないな
こんなクズいるんだ
こんなのに殺されたら遺族も苦しみ倍増だな
有罪判決受けてこれまで通り仕事できる勤務先ってどこ?
そりゃしょうがない
「ペンは剣より強し、されど金には弱し」
だからな
俺もドライバーの過失で親族が殺されたら
本人はもちろん、親子どもを含めて地獄まで追い詰めるよ
労働組合が存在する会社なら、収監されない限り解雇にならないよ。
組合が存在しなくても、拘置所に拘留されてる間と裁判に出廷してる日は
有給を使えば解雇になんてならない。
基本的に民間企業は全部そんな感じだろ。
(会社内での信用までは保証されないが)
人を引き殺して執行猶予までつけてもらったのに
わざわざ自分からムショに入るとは
短絡的な人間なんだろうな
そりゃ交通事故も起こすわな
そうですね。
これで執行猶予がなくなり実刑が確定するのではないでしょうか。