日増しに寒さが深まる今日この頃、体力の衰えと共に体の不調を感じることはないでしょうか?
ドラッグストアや薬局ではたくさんの種類の薬が並んでいますが、漢方を使う方も多いのではないでしょうか。
私も「風邪かな?だるいかも・・・?」というときに葛根湯を飲むことがあるのですが、なんとその飲み方で注意しないと全く効果がないという噂が・・・一体どういう飲み方が適切なのか調べてみました。
気になる葛根湯を使うタイミング!汗をかいているなら葛根湯を飲んではいけない!
漢方の専門医・櫻井大典さんのツイッターでは「葛根湯は風邪の極初期に汗をかいていない状態」で飲むのがベストとおっしゃっています。
また「長引いている風邪に対して使っても効き目がない」とのこと。
【カゼの初期に葛根湯は半分間違い】
カゼの極初期で、寒気がして、首筋と肩あたりにこわばりがあって汗をかいていないなら葛根湯です。汗かいたら桂枝湯です。汗がなく寒気がひどければ麻黄湯です。
喉が痛いなら上記は使わず銀翹散か涼解楽です。
この初動を間違うと長引くのでお気を付けを。
— 櫻井 大典 (@PandaKanpo) January 9, 2019
長引いた風邪に葛根湯使っても治りません。
葛根湯は寒気を吹き飛ばして治す薬だけど、「冷え性を治す薬」じゃ絶対にない。吹き飛ばすときにエネルギー使うから、連投すると体力消耗します。
短期間に集中して飲むもので、長期間飲むものじゃないです。
— 櫻井 大典 (@PandaKanpo) January 9, 2019
4つのタイプの風邪に合わせて漢方を選ぼう!あなたの風邪はどれ?
中医学的には風邪は感冒(かんぼう)と呼び、症状や体の状態によって4つの風邪に分類されているそうです。
喉の痛みがある熱の風邪!「感熱感冒」
この「熱」のカゼでは、急な発熱、身体が熱っぽい、のどが痛い、鼻水や痰が黄色く粘りがあるといった症状が見られます。風熱感冒では、まず余分な熱を冷まして炎症を鎮めることが大切です。
〈主な症状〉
発熱 ・顔が赤い ・口の渇き ・喉の痛み ・鼻水や痰が黄色く粘りがあるなど。
〈よく使われる漢方薬〉
銀翹散(ぎんぎょうさん)、天津感冒片(てんしんかんぼうへん)、涼解楽(りょうかいらく)、板藍根(ばんらんこん)など
咳や痰が出る燥の風邪「風燥感冒」
口や喉が乾燥して、なかなか咳が止まらない、痰が絡むといった症状は、乾燥の邪気、「燥邪(そうじゃ)」が体に入り込んで呼吸器系や粘膜を乾燥させてしまったと考えられます。カゼが長引いたときによく見られ、潤すことで対処します。マスクや加湿器などを使い、乾燥を防ぐ工夫も心がけましょう。
〈主な症状〉
空咳 ・少量の痰が絡んで出にくい ・口が渇く ・皮膚の乾燥 ・便秘など。
〈よく使われる漢方薬〉
養陰清肺湯(よういんせいはいとう)、麦門冬湯(ばくもんどうとう)、滋陰降火湯(じいんこうかとう)など。
悪寒や頭痛、関節が痛む寒の風邪「風寒感冒」
カゼの初期で、ぞくぞくとする悪寒や頭痛、節々の痛み、ダラダラ出る水っぽい鼻水といった症状が特徴です。風寒感冒では、身体をしっかり温めることが大切です。暖かい服装を心がけることはもちろん、食事(熱いおかゆなど)や入浴で身体を芯から温め、発汗してない場合は少し発汗させるのが早く治すコツです。
〈主な症状〉
・悪寒 ・頭痛 ・節々の痛み ・鼻づまり ・鼻水が水っぽい ・顔が青白いなど。
〈よく使われる漢方薬〉
麻黄湯(まおうとう)、葛根湯、桂枝湯(けいしとう)、桂枝加葛根湯(けいしかかっこんとう)、小青竜湯(しょうせいりゅうとう)、川芎茶調散(せんきゅうちゃちょうさん)など。
葛根湯は発汗を促すおくすりなので、発汗したらもうつかえません。
発汗したけど、まだ寒気がある、もしくはもともとちょっと汗が出ているなら、桂枝湯を使います。
あと葛根湯、桂枝湯、麻黄湯などは水で飲まないで熱い湯で飲みます。
— 櫻井 大典 (@PandaKanpo) January 9, 2019
葛根湯は発汗を促すため、発汗したらもう使えないそうです。
発汗してもなお寒気がある場合や、もともと発汗している状態であれば桂枝湯を使うそうです。
また「葛根湯、桂枝湯、麻黄湯などは水で飲まないで熱い湯で飲みます。」とある通り、熱いお湯で飲むべきだそう!
胃のむかつきや吐き気のある湿の風邪「風湿感冒」
「湿邪」というジメジメした湿気が身体に入り込んだカゼで、胃の痛みやむかつき、食欲不振、下痢といった胃腸トラブルや痰や鼻水が特徴です。体内の「湿(余分な水分)」を取り除きながら、胃腸の働きを整えて対策します。
・胃のむかつき ・胃の痛み ・食欲不振 ・嘔吐 ・腹痛 ・下痢・鼻水・多い痰など。
藿香正気散(かっこうしょうきさん)、香蘇散(こうそさん)など。
詳しくは漢方の専門医に相談し、自分にあった処方を!
いかがでしたか?「風邪には葛根湯!」と思い込んでいた私にとって、この情報は驚きばかりでした。
飲むタイミングや症状を気にしつつ、自分の体調に合わせた漢方を飲むことが効果に繋がることを頭に入れて使っていきたいですね!
あなたに届けるピンフルエンサー!
今回もお読みいただき有難うございました。
☆引用:LOCARI「風邪には葛根湯は間違い? 風邪に効く漢方の正しい選びかた」