吉野家の店舗がリニューアルしつつあります。
以前はオレンジ色の文字で「吉野家」と記載がある看板が有名で、店内もなるべく多くの客が入れるようなギュウギュウ詰めのカウンター席が当たり前でした。
しかし、現在は黒文字看板と緑色の発光色を主体としたオシャな外装へと変貌をし、店内も向かい側の人の顔が見えないようモザイクガラスで仕切りがあって広々とした店内へと変わっておりました!
一体吉野家はどうして店舗リニューアルを進めているのでしょうか?
今回は吉野家の現状について調べてみました!
かつては急いでいるおじさん客で賑わっていた店内
吉野家の代名詞といえば、「早い、安い、旨い」の三拍子ですね。
店内に入って席に座った瞬間に注文を行い、その後たったの30後には提供されるような超スピーディな回転率が有名でありました。
以前は1979年から連載を開始していたキン肉マンの主人公キン肉スグルが「早い、安い、旨い」を鼻唄で歌いながら話していたこともあり有名でした。
まさに男臭い連中に集まって好かれるような代表格であったわけです。
それがどうして今方向転換をしているのでしょうか。
一つは飲食業界の競争の激しさと、単純に以前までの仕組みでは儲からなくなっってきたのが原因としてあげられます。
「早い、安い、旨い」ということは手軽に旨いものを食べたい!と思う市民からしたら大変便利な環境です。
マクドナルドやミスタードーナツのようなファーストフードがいかに消費者を魅了しているかは、街中を歩いてもどこにでもある店舗の多さから分かると思いますが、吉野家のような牛丼チェーンは和食風ファーストフードの代表格であったわけです。
しかし人気が出るということは競合他社が生まれやすいということであり、競争が大変激しくなってしまうのです。
吉野家だけでなく、今ファーストフード業界全体を脅かす存在は何だと思いますか?
それはコンビニです。
コンビニに客を奪われ続けるファーストフード業界
コンビニ業界の売上は好調を維持しており、ファーストフード業界を脅かす存在になっております。
コンビニへよく行く方はご存知だと思いますが、ハンバーガー、ドーナツ、コーヒー、牛丼など、だいたい何でも揃っておりますよね。
それぞれを専門で販売するファーストフード店へ行かなくても、今やそこそこのモノが手軽にコンビニで手に入ってしまうのです。
それどころか例えばコーヒーなどは、味のクオリティの高さに対して破格の値段で販売しているため、むしろコンビニの方が美味しいという人たちも大勢出てきております。
時間もお金もない消費者層からすれば、何でも売ってて、何処にでもあるコンビニへ行くのは自然な流れなのです。
意外とマクドナルドなどもしっかり食べようとするとそれなりに高い金額がかかりますからね。
そうすると、大量生産大量消費をすることで経営が成り立っていた吉野家などは立ち行かなくなっていってしまいます。
またそもそも人件費や原料費は4~5年前から高騰が続いており、消費者が安いと思える値段で販売することが難しくなっています。
売れない状態が続いて悪循環が起こってしまっているのですね。
そこで吉野家は方向転換を図っているわけです。
注文して30秒ではなく、5分以上かかるのが当たる前の新商品
吉野家のメニューは以前は大変シンプルでした。
牛丼か豚丼だけ。あとはトッピングによって少し内容が変わるくらいでした。
しかし今では、生姜焼き丼、牛カルビ丼、唐揚げ丼と様々な種類が増えております。
唐揚げ丼なんかは、「提供まで5分以上かかりますがよろしいでしょうか?」と聞かれるそうですね。
とにかく早く提供することをブランド力にしていた吉野家とは思えないような変化ですね!
もやは急いで食べたい人はコンビニでさっとおにぎりや’サンドイッチを買って終わりなので、‘わざわざ’吉野家へ足を運ぶ人は、コンビニでは食べられないような、出来立てで暖かくて美味しくて料理を食べたいと思うような少しお金と時間に余裕がある方が来るようになっているわけです。
豊富な種類を揃えることや女性客でも入りやすいような店内にするなどは同じ牛丼チェーンのライバル店すき家が以前から行っていたことではありますが、時間を変えて提供する流れまではいっておりませんでした。
老舗として日本のファーストフード業界を支えてきた吉野家の方向転換は功を奏するのかどうか。数年後に結果に期待したいですね!
あなたに届けるピンフルエンサー!
今回もお読みいただきありがとうございました。