本日11月2日、ついに映画「ヴェノム」が公開されましたね!
アメコミ好きの映画ファンは公開をチェックしていたのではないでしょうか。
かくいう私も「マーベルシネマティックユニバース」(以下『MCU』)シリーズの大ファンで、毎回公開されるたびに映画館に足を運んでいます。
ところで今回のヴェノムというキャラクター、ご存知かと思いますがコミックス版ではスパイダーマンの悪役として登場します。
ということは『MCU』のスパイダーマン演じるトム・ホランド君も登場するのでしょうか?
今回はなるべく映画のネタバレにならないようにまとめたいと思います。
あらすじ、監督、出演者
・あらすじ
敏腕記者エディ・ブロック(トム・ハーディ)は、人体実験で死者をだしているという<ライフ財団>の真相を追う中、ある“最悪な”ものを発見し、接触してしまう。それは<シンビオート>と呼ばれる地球外生命体だった。
この意思を持った生命体との接触により、エディの体は寄生され、その声が聞こえるようになる。「一つになれば、俺たちはなんだってできる」とシンビオートはエディの体を蝕み、一体化し、ヴェノムとして名乗りを上げる。ヴェノムはそのグロテスクな体で容赦なく人を襲い、そして喰らう。相手を恐怖に陥れ、目玉、肺、そしてすい臓…体のどの部位も喰い尽くす。
エディは自分自身をコントロールできなくなる危機感を覚える一方、少しずつその力に魅了されていく――。
・監督:ルーベン・フライシャー(Ruben Fleischer)
ルーベン・フライシャー (Ruben Fleischer) は、アメリカ合衆国の映画監督、広告ライター、ミュージック・ビデオ・ディレクター。ロサンゼルスを拠点に活動しているそうです。
長編デビュー作『ゾンビランド』の成功で知られ、それまではシスコシステムズ、ユーロスター、ESPNなどのテレビCMやM.I.A.、エレクトリック・シックス、DJフォーマット、ゴールド・チェインズなどのミュージック・ビデオの監督を務めています。
・出演者
主人公 エディ・ブロック役/エドワード・トーマス・”トム”・ハーディ(Edward Thomas “Tom” Hardy)
「ダンケルク」の飛行機の操縦士としても出演していますね。「ダークナイト ライジング」でのベイン役とも同様、口元が隠れている登場人物役であっても演技の幅が狭まらない実力の持ち主だと思います。(目での演技がとても上手ですよね!)
主人公の恋人 アン・ウェイング役/ミシェル・ウィリアムズ
最近では「グレイテストショーマン」の主人公の奥様役を演じている実力派女優ですね!
カールトン・ドレイク役/リズ・アーメッド
敵役を演じるのはラッパーとしても活動しているリズ・アーメッド。『ジェイソン・ボーン』や『スター・ウォーズ』シリーズといった話題作に出演していますね!
スパイダーマンが出演する可能性はほぼゼロと言っても過言ではない・・・色々難しい大人の事情とは?
ヴェノムが「スパイダーマン」の悪役とあれば気になるのはスパイダーマンの出演ですね。
最近では『MCU』でもスパイダーマンが参戦し、アイアンマンや他のマーベルヒーローと共闘していますね。
ここでややこしいのがスバイダーマンの映画化権利はいまだにソニー社のものであるということ。
時を遡ること1998年、スパイダーマンの映画化の権利をソニー社はマーベル社から1,000万ドルで購入。マーベル側は、関連映画の興行収入から5%と、関連グッズの売り上げの半分をレベニューシェアで得るという商談にまとまっています。
マーベルヒーローズが世界的に成功をおさめている今となってはあまり想像できないかもしれないですが、当時コミック業界のみでしか知られていなかたったマーベル・コミックは業績が振るっておらず、1997年には倒産、マーベル・エンターテインメントとして再稼働を始めたばかりのタイミングだったそうです。
(そのタイミングで「X-MEN」シリーズもフォックス社へ売買されています。)
コミックとしては同じ会社のヒーローですが、映画化となると版権が絡んでくるので色々と大人の事情が絡んでくるんですね。
MCUのスパイダーマンは例外中の例外!奇跡としか言いようがない共演だった!
では今『MCU』にスパイダーマンが出演しているのはなぜでしょうか。
それはソニー社が「スパイダーマン」のキャラクターの行き詰まりを感じ始めたことと『MCU』が世界的に大成功を収めていることで両者(さらにマーベル社を買収したディズニー社も)の利害が一致したからと断言できるでしょう。
なのでスパイダーマンが『MCU』へ出演しているのはゲストなだけであり、おそらく『MCU』が終了するとスパイダーマンの版権はソニー社へ戻ってくることになると思います。
ソニー社としてはせっかく手に入れているスパイダーマンの版権は今のところ手放す気はないでしょうし、おそらくトム・ホランド演じる『MCU』版スパイダーマンもソニー社へ戻ってくることはないと思います。
映画好きとしては是非とも『MCU』と絡んで、壮大なストーリーとして作り上げていってほしいという気持ちはありますが、やはり難しいというのが現状だと予想できます。
ソニーも作るの?名前は「ソニーシネマティックユニバース」?それとも「スパイダーマンシネマティックユニバース」?次回作も製作決定!
そしてソニー社もマーベル社同様、シネマティックユニバース化を目論んでいるとのこと。
ソニー・ピクチャーズによる同ユニバースに現在特定の名前は与えられていないが、既に『ヴェノム』に引き続き女性キャラクターのシルバー・セーブルとブラックキャットを扱った『シルバー・アンド・ブラック(現代:Silver & Black)』を、『リリィ、はちみつ色の秘密』(2008)のジーナ・プリンス=バイスウッド監督で制作することが明らかになっている。
引用:THE RIVER
ソニー社が版権を持っているのはスパイダーマンとその悪役たちの権利のみ。今回の「ヴェノム」のようにそれぞれ悪役や関係キャラを掘り下げていって、一つの世界として深めていくようです。
コミックの映画化、マーベルは大々的な成功をおさめていますが正直他社の映画作品は不発に終わっているような気がします・・・(明確な名前はあげませんが)
『MCU』も佳境に入り、もうすぐ終盤を迎えようとしていますがソニー社の映画の動向も見逃せませんね!